江東区の野宿者強制排除をめぐる争いで2012年2月9日に江東区区役所の器物破損容疑で逮捕され、2月29日に同区役所への威力業務妨害で起訴された、アクティビストの園良太(その・りょうた)さん。
 

127日目に収監中の東京拘置所から釈放されました。

保釈金200万、江東区役所、堅川に立ち入ってはならない、同区役所職員に接触してはならない、などの条件がついています。
 

保釈中の園さんに事件概要をインタビューしました。 保護房についても、詳しく聞いて見ました。
 

__逮捕は何回目ですか__

 

園「三回目です。今回起訴されて裁判を受けるのは初めてです。」
 

__堅川野宿者が強制排除されて、江東区区役所に抗議に行った、そこで器物破損で逮捕されましたどのような状態でしたか__
 

園「水辺と緑の課の荒木課長に抗議に行きましたが、本人のコートは有るのに職員が(何処に行ったか判らない)と言うので仲間7人と(荒木を出せ!)と詰めよりましたが、屈強な役所の職員数人に取り囲まれ、手足を掴まれて、玄関の外へ出されました。 直ぐに(入れろ!)と抗議しました。 足で玄関柱の裏側のガラスを蹴ったら、意図せず割れてしまいました。」
 

__警察は直ぐ来ましたか__
 

園「直ぐ来て、というか、僕らが抗議してる間に呼んだようです。役所の人は、警察に破損の説明とかする事なかった。僕らは最初から逮捕要員でした。役所は警察と一体でした仲間のうち、逮捕されたのは僕だけです。」
 

__保護房ってどんな所?何故入れられたの?__
 

園「原宿署で2月9日から2月14日まで保護房に入れられました。 理由は強引な身体検査です。それに抗議したら入れられました。 部屋の色はクリーム色。24時間灯りが灯り、時計も有りません。時間の感覚が無くなります。 食事は手づかみ。 お風呂も無く、洗顔も出来ず歯ブラシも無くて、歯も磨けずかなり気持ち悪かったです。布団も枕も有りません、明るいのでTシャツを顔にかけて寝ていたら、それも没収されました。 トイレはむき出し。窓もない。保護とは名ばかりの懲罰の為の独房です」
 

__人道的に見ても問題がありますね__

 

園「入所者を殴ったり、暴言を吐いたりしたら、それは問題にされ易いのですが、精神を壊してしまう物は外から見て判らない。人間工学の居心地の悪さを研究して出来たのが保護房です」
 

__拘置所でも公判前日に入れられたのですね__
 

園「強引な身体検査に抗議したところ、入れられました。保護房については、即・撤廃して欲しい。あんな物は要らない物です。人間の尊厳を失わせてしまう物です」
 

__今回の堅川野宿者強制排除の抗議行動で、園さんが訴えたい事は何ですか__
 

園「今、国会は独裁的になっていますが、自分達の住む、足許の地方自治体、地方議会も独裁的になっています。警察、自衛隊と一体化している。右傾化もしています。そして利益優先で動いて行く。堅川の野宿者強制排除も、利益追求の為に野宿者を邪魔者のように扱います。それを皆で変えて行こうよ、と皆で考えようと、と言う事が訴えたいのです」
 

___国会のミニチュア版が今地方自治で起きてるという事ですか___
 

園「多くの人に国会だけではなく、地方自治体の動きにも関心を持って欲しいのです」
 

___園さんが目指している運動の目的は何ですか__
 

園「色々な人が生きていて、それぞれが尊重しあう生き方に魅力を感じます。 でも今は競争社会の果ての他人はどうでも良いという人達が人をゴミのように扱う。そういう所を変えて行きたい」
 

___有り難うございました___

 

写真は7月6日、テントひろばで。

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2.9 竪川弾圧救援会 (園良太さんの救援会ブログ)