__甘利議員はインタビュー申し入れの際、本件質問主意書の事について聞くとは言われてなかったという不満を述べているんですけれど、普通、インタビューにおいて資料を見せるとかそう言った事は事前に話しておくものですか?__

阿部「通常、この報道の取材ではありえません。これまでの原発政策ということについて聞く、と言ってる時点でそれはもう十分含まれているもだと思います」

__次に甘利議員がインタビューを中断させて後の事を聞きます。甘利議員がインタビューを中断して執務室に入った後どうなりましたか__

阿部「執務室に私だけ来る様にという事で呼び入れました」 

__あなたが執務室に入る甘利議員はまずあなたに何をさせましたか__

阿部「甘利議員はピンバッジを外してこの電源を切れと言いました」

__甘利議員は何の為にそのような事をあなたにさせたのでしょう__

阿部「やはり録音されるとまずいそれが収録されるとまずい、という事を思ってマイクの電源を切らせたのだと思います」

__あなたは甘利議員からマイクの電源を切る様に言われてこれから甘利議員がどのような話をするのだと思いましたか__

阿部「恐らく都合の悪い話をされるんだなと。人に聞かれてマズい話をするんだなと。
勿論それは当然録音されてはいけない放送もされたくないと言う趣旨の話をするんだという事で嫌な予感がしました」

__マイクを切らせた後、甘利議員はあなたに対して何と言いましたか__

阿部「まず、これは私を陥れるための取材だと。これは放送は認めないと。テープを消せと言ってきました」

__甘利議員はどんな口調でしたか__

阿部「極めて厳しい口調でした。私の方を睨んでまさに恫喝と言っても言い過ぎではないと思います」

__それに対しあなたは何と答えたんですか__

阿部「勿論そんな事はできないと答えました」

__この時甘利議員はあなたが本件質問主意書インタビューの際に持参していた事について何か言っていましたか__

阿部「言っていません。持参した事ですか」

__はい__

阿部「持参した事については言っていました」

__どういうふうに言っていましたか__

阿部「もう最初から私を貶めるために仕組んでインタビューしたという話をして来ました」

__あなたが本件質問主意書を示したのは甘利議員を貶める為だったんですか__

阿部「まったくそんな事はありません」

__あなたは本件質問主意書についての意見を聞く事が甘利議員を貶める事に繋がると思いますか__

阿部「いえ、責任を持って答えて頂けるると思っていましたし、何故甘利さんがそう思うのか理解出来ません」

__あなたは最初から質問主意書を甘利議員に示そうと考えてこの質問主意書を持参したんですか__

阿部「いいえ話の流れで質問主意書を見せる事はあるだろうなとは思っていましたが、そのインタビューの前は共産党の吉井議員にインタビューしていますし、その後には塩崎議員のインタビューが控えていました、当然、誰に見せるか判らないので持っていたという事もあります。それに聞く事は沢山ありましたのでその他の資料も沢山持っていました」

__執務室の事に話を戻しますけれども執務室の甘利議員の発言を聞いてあなたはどう思いましたか_

阿部「政治家ですけれども本当に無責任だなと憤りを覚えました」

__具体的にどのような態度が政治家として無責任だと感じたんですか__

阿部「甘利議員は経済産業大臣を三期務めた有力議員です。そしてご自身も原発を推進して来たお考えの方です。そして大臣時代に外部電源をを失った時どうなるかと原子炉を冷やせなくなった時にどうなるかと、核燃料棒が焼けてしまって大変な事態が起こるんじゃないかと。
それについて評価しているかと。そう言った指摘が大臣時代になされている訳です。
それがこの問題の質問主意書です。
それについてそう起こらないよう努力してると閣僚とサインして答弁してる訳です。そう言ったお立場の方からこの事故をどう見るのかと結局、事故は起きた訳です」

阿部「同じように電源を喪失して同じ様にバーンアウトするような大事故が起きた訳です。
それについて率直に当時そういう指摘があったにも係らず、どう思うのかという事を尋ねそれについて責任を持って答えてくれるものだと思っていたのですが、インタビューを一方的に中断し、そんなものは認めない俺に責任はないと。俺に責任を押し付けるような取材だと。放送は認めない。テープを消せと言ったお話をされるとは、無責任きわまりないと。私はそう思いました」

続く。(さらに裁判を取材します)