放射能被害、被曝被害に悩む親御さんの一人でも多くの方に読んで頂きたい。
大勢の人が無関心だから、だから放射能は無害なの?
皆が逃げないから、「私も」。
それで・・・いいの?


2012年10月29日の烏賀陽弘道さんのTwitterより。


政府、マスコミが「低線量被曝は健康に害を与えない」「それに沿った行動をしないには科学的事実を理解してない」といくら説いても「我が子に万一のことがあっては」という親の行動を変えることはできないのです。>>「原発難民」 烏賀陽 弘道

学者が「フクシマの低線量被曝では小児甲状腺がんの発生は心配しなくてよい」というような言説に注意してください。彼は「その他の病気は専門外なので知らないけど」という前提を省略しているのです。チェルノブイリ周辺では消化器、心臓障害、白内障などが報告されています。

日本人はなぜか「多数が信じることは正しい」「信じる人が多い方が正に近い」という「正誤を多数決(数)で決める」というちょっと考えればすぐにおかしいとわかる判断をやってしまう悪癖があります。
なので「全員が間違っている」という状況に対処が遅れます。
原発災害はその典型でしょう。

問題は「低線量被曝の健康被害には確定的な結論がない」「数年したら自然に結果はわかる」「影響がなければめでたし」「あれば手遅れ」「被害は子供が背負う」という「合理的な推論」からすれば、今は「最悪」を回避するためにリスク回避行動を取るのが当たり前です。

問題は「低線量被曝の健康被害には確定的な結論がない」「数年したら自然に結果はわかる」「影響がなければめでたし」「あれば手遅れ」「被害は子供が背負う」という「合理的な推論」からすれば、今は「最悪」を回避するためにリスク回避行動を取るのが当たり前です。

「放射能の被害を心配しすぎ」「神経質すぎる」という発言者は「人間の行動や心理は不合理である」という現実の鉄則を忘れています。まるで経済学の教科書のように「市場参加者がすべて合理的に行動するなら」という現実にはありえない仮定を振り回して「現実が合理的じゃない」と怒るのは愚かです。