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2012年11月30日、午後1時30分から東京地裁415法廷で濱田正晴さんが提訴した公判が行なわれた。
傍聴席は満席。
最前列中央の席には愛媛から駆けつけた仙波敏郎(元・愛媛県警)さんが居て法廷を睨んでいる。
傍聴人の年齢や職業は様々で、中には遠く徳島から原告を応援に来たという婦人もいた。
ずらりと並んだ傍聴人達は開廷まで一言も発しない。
その真摯な姿に改めてこの裁判の関心の高さが伺えた。

この裁判は二次訴訟と言って、内部通報後の配置転換=報復人事を違法として、オリンパス社に内部通報後の配置転換前の職場環境に戻して欲しいとの濱田さんの訴えを認めた高裁の判決(平成23年8月31日)を支持した最高裁の判決(一次訴訟)に従わない事へのオリンパス社への損害賠償請求の訴訟になる。
賠償請求金額は1500万円。
司法の最高権威である最高裁の判決を無視し続け、濱田さんに報復人事を続ける事を止めないオリンパス社に対して、裁判所が厳しい判決出すのか、それとも大会社の権威におもねるのか、司法の権威を裁判所が審議するという珍しい裁判になる。

濱田さんは今二つの裁判をオリンパス社に起こしている。

閉廷後の控え室では濱田さんが11月29日に起こした第三次提訴の説明が行なわれた。
これは濱田さんが違法な引き抜きをオリンパス社の内部通報制度を利用して内部通報してから、報復的な配転人事の一回目が行なわれた一次配転(平成19年10月1日)から、数えて五回目になる配転に対しての無効の申し立てとそれへの損害賠償請求訴訟だ。(請求額1100万円)
この第三次訴訟の注目すべきポイントは、オリンパス社で強大な人事権を有す総務人事本部長の責任を求めている点だ。

裁判終了後、日比谷のカフェで行なわれたトークセッションでは、徳島から来た婦人が仙波敏郎さんと濱田正晴さんに向かって声を腹の底から
絞り出す様にして喋り出した
「あなた方のような人達が組織を正しく変えて下さい」
その言葉を受けて、神妙な面持ちの2人に対して婦人は拝む様に頼んでいた。
この日の裁判から見えて来るものは、人をパーツの様にしか扱わない、最高裁判決をも無視して社会に君臨する組織や会社の恐ろしさ、不気味さだ。
裁判官は濱田さんの訴えを速やかに認め、日本は法の定める基に成り立つ法治国家であり、会社にとって人間は歯車ではない事を立証して欲しい。

「オリンパスコンプライアンス裁判」 
第3次訴訟 平成25年1月17日(木) AM10:00~ 東京地裁 527号法廷 


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