宮崎県日向市の主婦・黒木睦子氏(41)が(株)日向製錬所と運送・施工会社(有)サンアイの二社から訴えられている件について、度々この木星通信では「スラップ訴訟ではない」とお伝えして来た。

 黒木氏は「造成工事の粉塵被害で子供の咳が止まらない」「高濃度の汚染水が造成地池から検出された」と訴えている。

 しかし、行政機関や地元の市民記者、大谷憲史氏の取材、地元の人による独自調査でも、汚染の被害は見当たらず、調査機関のデータにも汚染は非検出だった。(調査まとめ データベース

 日向市の農協、日向 JAや延岡 JAにも「造成工事地からの汚染水による農作物の被害」の報告はないという。

 木星通信が行った日向市の5件ある小児科の聞き取り調査でも、「粉塵被害による子供の咳の診断」例は確認されなかった。

①「山王谷こどもクリニック」
院長「咳が出たからと診察したらRSウイルスだった事はありました。粉塵被害の子供の咳の相談は開業して7年間、一件もありません」

②「緒方医院」
看護師「自然由来の粉塵被害で咳というのはありました。黄砂とか、PM2・5 の時とかです。でも工事の粉塵被害というのは全くありませんね」

③「山元小児科医院」
院長「解らない、聞いた事がない」

④「こどもたしろクリニック」
取材拒否。

⑤「日向内科医院」
院長体調不良のため、休院中。

 黒木睦子さんが汚染物質を投棄されたと訴えているのは配偶者実家前の造成地だ。
この造成地付近の住所は「宮崎県日向市西川内地区」にあたる。
そこで西川内地区の地域の情報が集約する場所に「健康被害があるか」聞いてみた。

 それから、この黒木睦子氏の支援者で「日向製錬所産廃問題ネットワーク」なる汚染被害の調査組織を立ち上げた人物がいる。

 三浦万尚氏(56)である。
彼は黒木睦子氏への科学的な支援として、「汚染水被害の分析調査」をすると言ってカンパを呼びかけていたが、今のところカンパ金を集めたまま、連絡がつかなくなっているという。
(2015年2月21日現在)
そんな彼だが、Twitterで「黒木氏配偶者実家付近の西川内で健康被害の聞き取り調査を行った」としてその「調査結果」を最近明らかにした。

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 そこで木星通信はついでに聞き取り調査に「健康被害の調査する人物が現れたか?」も追加する
事にした。
取材したのは「宮崎県日向市、西川内の託児施設、役場、行政機関」

 
「とみたか保育園」宮崎県日向市大字富高3534
「健康被害もないし、健康被害の聞き取り調査の人物が現れたという話しも聞かない」という。
 
 地元の行政機関 日向東臼杵南部広域連合(役場)
宮崎県日向市大字富高2192
「造成工事の粉塵被害は聞いた事在りません。汚水被害もありません、健康被害の聞き取り調査の人が来たなんて聞いた事在りません」


 日向市役所 環境政策課 最終処分場汚水処理施設 
宮崎県日向市大字富高1453-1
「被害はありません、健康被害の聞き取り調査の人が現れたというのは聞かないですね」

 という事なので、西川内に「健康被害の聞き取り調査」に現れた人物は確認できなかった。
またこの取材の主旨である「造成工事の粉塵被害による子供の健康被害の実例」は皆無だった。

 これにより、木星通信は「黒木睦子氏の子供の健康被害の訴えは虚偽である可能性が高い」との見解を示す事にした。