桂報告書について。

 桂報告書は「郢書燕説・一口両舌」で「あれは科学的検証の報告書の体をなさない」と訴える人が居ないのが驚きです。

 桂報告書の10Pですが、この文言を読んで内容を理解出来る人がいるでしょうか。
結局、検証の結論が書いてないのです。

wakayama129sv3

 『129/Sv-Carrying Roza26 GFPは論文に使われていたが実験記録や飼育記録がないので、これを使ったとあるのは誤記でここで言及されてるSTAP幹細胞はAC129であった可能性。』

 つまり論文に示された「
129/Sv-Carrying Roza26」から樹立したSTAP幹細胞は若山博士はAC129であった、可能性を説明したとあります。
若山博士は「STAP細胞実験において、詳細な記録を取った」としていますから、そのような実験担当者が曖昧模糊な記憶と記録で検証委員会にコメントしてる事が驚きですし、生物学の世紀の大発見であるSTAP細胞実験の論文を『誤記』ですませてしまうルーズな裁定に驚きます。
でも小保方博士は若山博士から指示された画像を貼ったら「不正」認定で60万のネイチャーへの投稿料を自腹で支払った訳ですよね。

 私は何人かの記者さんからあの桂報告書は「二人にとって公平だ」との感想を聞きました。これのどこが「公平」なのでしょうか。

 若山博士の責任であるLetter論文に使われた「可能性」(苦笑)のSTAP幹細胞(AC-129−1と2)
を若山博士は解析に出した。それはSTAP-MTAでは試料名は129/Svで
(AC-129−1と2)を作った事になっています。で、解析したら中身は129B6F1で、(129×B6マウス)の遺伝子的背景だった。
だからマウスをすり替えられた、実験不正があった、としたのがネイチャー論文撤回理由でした。

 しかしこのLetter論文Fig.4に示された実験結果のマウスは(129×B6マウス)が使われています。
ですので、129/Svで本当に実験があったかどうか非常に怪しい、と木星は書いています。

 STAP-MTAに示された移管試料129/Svはそもそも中身が129B6F1で、それと知りつつもわざと解析に出して、小保方博士に実験ねつ造の疑義が全てかかるように仕組まれた会見だった、という推論はいささかも揺るぎません。

 ですので、(STAP-MTA-試料129/Sv=元々129×B6=129B6F1) の公式は維持します。
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