2016年7月31日、東京都に初の女性知事が誕生しました。
1952年生まれ、元防衛大臣で神戸市芦屋市出身の小池ゆり子氏(64歳)です。
今朝の朝日新聞によると、得票数は2,912,628票。
次点の増田寛也氏(64歳)は1,793,453票、鳥越俊太郎氏(76歳)は1,346,103票。
鳥越氏は野党四党(民進党、共産党、社民党、生活の党)統一の候補者として立候補しましたから、如何に小池ゆり子氏が圧倒的な人気を誇り、破格の得票をしたのかが解ります。
鳥越氏は小池氏の半分にも足りませんでした。

 今後は与野党の敗戦処理が行われるかと思われますが、与党支持候補の増田氏は平成7年から19年までの12年間岩手県知事を努めていましたが、増田氏が知事になったとたん、赤字が拡大しました。
公共施設などの「箱もの」を沢山つくり、赤字を膨らませたのです。12年間で岩手県の借金を倍に増やしたのです。赤字を増やしながら知事を12年も続投できた事が驚きですね。4半短期決算でリストラされた事のある人には、気絶しそうな気前良さですね。

 これだから与党支持候補者は信用できませんね。ゼネコンからの献金受けられる人が知事になるシステムでしょうか。そして岩手県民は税金で赤字を補わされるのでしょうか。たまったもんじゃないですが、当選させたのも県民です。こんな「過去の悪行」のある人が候補者として支持を受ける事自体が謎ですが、東京都民としては、落選して良かったという気持ちで安堵しました。

 
 前置きが長くなりました。
野党四党が総力を結集した候補者が鳥越俊太郎さんですが、すぐに女優でニュース番組のコメンテーターで人気のある高木美保さんが「鳥越氏女性スキャンダル」に言及し、騒ぎなりました。
元宮崎県知事の東国原英夫氏も含みをおく発言をして、ヤフーのニュースに取り上げられたりしました。そう、鳥越氏の女性スキャンダルはある一定の情報通の人達なら一度は小耳に挟んだ事のあるネタだったのです。それらが今まで表に出なかったのは、鳥越氏が曲がりなりにも、ジャーナリストの重鎮だったから。同業者や業界は遠慮して書かなかった。それだけです。


 知らなかったのは政治家だけ。

 鳥越氏が政治家になる?なら遠慮なく書かせて頂きます、今まで散々、政治家の醜聞暴いて来たので同じように。とめでたく「解禁」になったわけです。

 また10年まえではフリーランスが個人発信するという事は難しく、鳥越氏が目を光らせる所では書けなかった暴露ネタも今やTwitterやフェイスブックで自由に発信でき、かつ、証拠も編集を経ないでばんばん出せちゃう。なので都知事選の中盤以降はフリーランス達による、鳥越氏悪行ネタ暴露大会みたいになっていました。鳥越氏に虐められたフリー記者が沢山存在したのです。

知らなかったのは政治家だけ。

 鳥越氏の悪評が世間に聞こえなかったのは、今までマスコミが同業者に遠慮して出さなかっただけ、一端政治家に立候補すると今までお蔵入りした眠っていたネタがばんばん出て来る。鳥越氏より遥かに権威ある政敵から掘り起こされる。そういう世の中のシステム、理解出来ますか?

知らなかったのは政治家だけ。

 ネットでがんがん拡散される鳥越氏のスキャンダルを無かった事のように応援しまくる野党共闘の皆さん、「政治家は世間知らず」「いざとうい時ニュートラルに舵を切れない」「上位下達でちっとも民主的でない」「宇都宮さんが一番常識人だった」という事を今回学習する事が出来ました。

滑稽過ぎで笑えない都知事選でした。
遅い梅雨明けで猛暑の中、選挙応援された皆様、候補者の方々、ご苦労さまでした。