木星通信 @irakusa

紙屑が発信するごみサイトです。

カテゴリ: 記者クラブ


今ネットで話題になっている、フリージャーナリストの上杉隆さんが読売新聞が出した諸外国における在日大使館避難勧告状況のデータ表を盗用したと騒がれている件について取材結果を報告します。
(リンク先を参照の事)

読売の記事を盗用した上杉隆


下表を誰が作ったのか、読売新聞に問い合わせしました。(問い合わせ日・2012年10月22日午前11時半頃)

それによると、3月19日の各国避難状況の記事の表は、読売新聞記者が社会部他の総合取材に基づいて作ったオリジナルデータである事が分りました。

さらに私が「データがオリジナルである事は間違いありませんか?情報提供者がいたのではありませんか?」と質問すると、読売は「もし、情報提供者がいて、それで記事やデータを作れば、その旨は必ず文末に明記します。何も(表に)説明がなければ、それは読売社内で作成したものに間違いありません」と答えてくれました。

また、この件についてどう思うか聞いた所、「読売新聞もネットでこの件が騒がれているのは承知している。ただ、この件に関しては今は調査中、しかるべき処置はとるとは思うが、今後の事はコメント出来ない」
 と話しました。

上杉隆氏、読売新聞の言い分が真っ向から食い違うこの騒ぎ。
ネットで真相が検証されているのを横目に、読売はしばらく静観する模様です。


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橋下徹大阪市市長が朝日新聞の取材を拒否していたが、週刊朝日が橋下市長の出自を貶めるような内容の連載を中止、編集長が謝罪するに至った事で、取材拒否を解除した事を明らかにした。

取材拒否を解除 「自浄作用見せてもらいたい」

2012.10.20 16:10

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121020/stt12102016110005-n1.htm


ノンフィクション作家の佐野信一さんが16日発売の週刊朝日(10月26日号)に「ハシシタ 奴の本性」と第した連載を開始。
そこには橋下氏の父親の出自(同和地区の出身である事)や犯罪歴、噂に寄る薬物使用などが書かれていた。橋下氏はこれに強く抗議。
記者会見で親会社である「朝日新聞」の記者に詰めより、記者が返答に困ると、朝日新聞の取材規制を宣言した。

同連載では同和問題や親戚の犯罪歴などをあげて橋下氏の血脈と絡めた内容は差別主義的である、との非難の声がWebサイトやNSNなどであがった。
これに対して、「公人が会見拒否や一定の報道機関を閉め出すのは言論弾圧である」との声も上がっていた。

週刊朝日は「ハシシタ 奴の本性」を不適切な表現があった、として一回掲載のみで連載を打ち切った。
政治家に取材力と発信力で勝負を挑んだが、「週刊朝日」は平謝りの形であっけなく白旗をあげた形になった。







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週刊ポスト10月26日号より。



「日本を蝕む大メディアの欺瞞」とサブタイトルのついた「復興予算が記者クラブに流入中!」の見出しにつられて、久々に週刊誌を購入した。

内容はTBSが行なった本社ビル敷地内での復興イベントに農水省から復興予算525万、番組に2500万円の補助金が流れていた事など、消えた復興費が記者クラブメディアにも巨額と言える復興費の流入があったと書かれている。

これだけでも腹が立つが、同じ「メディアの欺瞞PART 2」では 「国会記者会館」をフリーランスや市民メディアに使用させるよう要請し、聞き入れられないので記者クラブ「国会記者会」を提訴した白石草さんと国会記者会館の責任者の事務局長の会話にも、地下鉄丸ノ内線で銀座に行く途中の車内で読んでいたのですが立腹のあまり、思わず途中下車して国会記者会館に怒鳴り込みに行きそうになった。

白石さんは毎週金曜日に行なわれる官邸前デモを国会記者会館の屋上から撮影しようと屋上撮影の許可を求め、断られた。

紙面によると、「断るにあたり「国会記者会館には120年の既得権益がある」と言っていました。自分はかつて大手メディアのスタッフとして会館を使用していた」と話すと「今は身分が違う」とネットメディアに対する嫌悪感を露骨に示されました」とある。

ネットメディア、フリーランスに対して記者クラブや行政(特に東電)が差別意識を持ってる、とは感じていたが、ここまではっきりと階級や差別の意識を持ってる事をその対象相手に宣言するとは。
差別民族だったのか。ネットメディアは。

元記事

http://www.news-postseven.com/archives/20121015_149169.html

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原子力規制委員会が会見から「しんぶん赤旗」と「フリージャーナリスト」を排除の方針決定。

「特定の主義主張はご遠慮いただく」

規制委員会の「特定」とはどのような権限からの「特定」なのか。
情報を公開する側が記者を選定する事が東電会見だけではなく規制委員会でも行なわれる。
原子力行政の記者クラブからの質問にふがいなさを感じる市民は多い。
そんな中でデモ報道や原発責任を鋭く追求する「しんぶん赤旗」の排除は、「政治色の排除」という定義の無い理由は、都合の悪い質問をする記者、情報の隠蔽を追求する記者を会見から追い出すための方便、ととられても仕方ない。

元朝日新聞記者のさんはTwitterで原子力規制委員会と記者クラブに苦言。
______

原子力規制委の取材規制を受け入れた記者クラブにもあきれる。
「特定の主義主張」で規制委がやって来たから、原発事故。
大本営発表を垂れ流す記者だけの会見に、何の意味がある。
「原発事故を起こしたのは、自分たちの報道姿勢にも問題があったのでは」と反省することから、記者クラブは検証を始めないと……。

人のことは上手に批判しても、「ジャーナリズムの理念」に忘れ、自らのありようを、振り向いて考えない記者が多すぎる。

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https://twitter.com/akahataseiji/status/250755395574976512/photo/1






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SNSの発展により、今での報道が持っていられた発信力が冒されたのは記者クラブメディアだけではない。

フリージャーナリストにも影響はあった。

無償の発信力、瞬間的に事件・事故を発表出来るツールは、フリーランスにとっても実は脅威であった。
特に3・11から“読者の変質”に鈍感または無関心だったのも記者クラブメディアだけではなく、フリーランスにもその傾向は見られた。

震災報道の不信感から“自前で報道”の市民メディアが立ち上がった。 震災・原発市民ジャーナリズムである。
それらは実際の被災地や被爆地、または東電会見へ赴く事により、エビデンスに正確であり、SNSや動画サイトを使う事により俊速な報道として 価値を持った。

しかも私の知る限り、大抵は無償であった。
3・11は震災の被害の大きさ、原発事故被害の情報隠蔽(杜撰であちこちから漏れていた)により、一層市民が情報発信をして行かざるを得ない状況を作り出した。

市長が、議員が、市民が、ダイレクトにフラットにジャーナリストを通じず、声を上げWebに写真を載せる。

これらが何を意味するのか。 しっかりとした従来からの固定購買層を持つ大新聞、スポンサーのあるテレビメディアの記者クラブよりも、情報の鮮度にズレがあり、記事にいちいち対価が発生するフリーランスにダメージがまず来るのではないかと思った。

フリーランスは購買力が落ち続けてるとはいえ、一致団結が強固の「記者クラブメディア」とむしろ旗を仕立てたような破れかぶれの「新生市民メディア」に挟まれて驚いているのが現状ではないか。

故に、3・11以降の情報発信力を得た市民メディアが作る「新市場」が発生した事に中々気がつかなかった社会リサーチ能力をどう養うか、がフリーランスの生き残る道ではないかと思う。フリーランスは記事を書くだけではなく、読者の変質もリサーチする事が要求される。
フリージャーナリストにとって3・11以降が好機ではなく新しいサバイバルの時代になったのである。
 
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