タイ・プーケット

 春休み、保養をかねてtwitterで知り合った方に会うためタイへと旅立った。
ネットで知り合った方とのオフ会はこの10年何度もやっており、ネットに慣れ
ていない人にとってはチャレンジャーに見えるだろうが、何も心配していなかった。

 むしろ今時のチケットレスの飛行機のシステムのほうが心配だった。子どもを
3人連れ、上海乗換でプーケットへ。到着が真夜中1時を過ぎ2時になろうとい
うのに、Aさんは空港まで迎えにきてくれていた。

 タイはムッと蒸し暑く、蒸し暑いのが好きな私としては、肌寒い春の日本を忘
れられ、とても嬉しかった。南国の花が飾られ国王の写真も掲げられている。

 ホテルのプールは、塩素消毒をしない薄めた海水でとても体に良いものだっ
た。食べるものに関しては、子どもさえ気に入ればタイのご飯は美味しいし安い。

 1つ例をあげるなら、アメリカンブレックファーストが150バーツ(およそ
450円)なのに対し、タイの混ぜご飯みたいなものなら50バーツ(およそ
150円)。うまく選べば安く過ごせる。

 迎えに来てくれたAさんは、たくさんの構想を持っていて、タイへの母子避難
なども計画のうちに入っている。3日も一緒に居たわりにはおしゃべりする時間
が少なく、細かいところまでは聞けなかったが、その一端は見えた気がする。

 Aさんは、女性1人で現地暮らし。それで日本円にして、水道光熱費、家賃、
食費すべて込みで5〜6万円で暮らせるという。子どもつきなら、10万円くら
いにはなるだろう。母子避難だけでなく、現地でどう経済的自立をするのかな
ど、着々と計画を練り、協力者を見つけていってる、という様子だった。

タイ プルメリア


 日本のムーブメント、たとえばアーティスト有識者会議の三宅さんが政党を立
ち上げたり、そのような日本各地での小さな蜂起だけでなく、一個人であるAさ
んの「女子が自立するぞ」構想はとても頼もしく思えた。

 日本のどこに避難するか、でなく海外への避難もあり得る、と実感できた。実
際に今がその時だというわけではない。しかし何事か起こった時に、選択肢が多
いほどいいだろう、ということだ。

 また数十年後、老後を少ない年金でどう過ごすか、などのヒントにもなったか
と思う。たくさんのヒントとアイデアをもらった旅だった。

タイ ゾウ



 元山ゆん