2015年9月2日、トルコ南部ボトルム近郊の浜辺で難民の子供の遺体が打ち上げられ、世界中の涙と怒りを誘いました。
その子供はシリア難民の父親を持つたアイラン君(Aylan Kurdi)(3歳)。
報道によるとアイラン君一家はシリアのダマスカスで 2012年まで暮らしていたが、コバニ内戦による政情不安でトルコに逃れ、トルコからボートで欧州へ逃れようとしていました。

 エーゲ海をゴムボートで渡るうちに転覆、父親の
アブダラさんの救助もむなしく、母親と一つ上の兄とともに溺死してしまいました。
海岸に流れついた幼い溺死体の写真は世界中を駆け巡り、「シリア難民への救援の声」は高まり、欧州は難民受け入れ対策を次々と表明、かつて第二次世界大戦でユダヤ民族(教徒)を迫害、沢山のユダヤ難民を産んだドイツが寛大な処置でシリア難民を受け入れるとしました。
トルコから国境を越えてハンガリーに入国した難民は「隣国オーストリアから特別列車でドイツに入国」しています。 
しかしドイツ国民も難民受け入れが社会不安を招くとして抗議デモが開催され、それに対抗する抗議デモが行われる等、混乱が生じています。

 しかしこのアイランちゃんの痛ましい姿はこの難民受け入れの重たい扉を欧州に世界に開かせたのです。
その写真ですが、ある違和感があります。
アイランちゃんの写真は画像検索で出て来ますからここに貼りません。
閲覧にストレスを感じる人がいるかも知れないからです。
  • 溺死したのに靴を履いたまま
  • 溺死して海を漂流、海岸に打ち上げられたら身体が砂だらけのはず。
  等です。難民の保護、受け入れに異議を唱えるものではありませんが、アイランちゃんの写真が「とても不自然」なイメージを受けました。
 この写真は世界の人々にシリア難民の救済を訴えるキャンペーンで、実はアイランちゃんは生きている、と希望的観測を持ってしまいます。

溺死したシリア難民の男児の写真に世界が衝撃