残暑お見舞い申し上げます。
木星は外耳炎治りました。メッセージで外耳炎の簡単な治療法など書いて頂き、有り難うございました。

 放送人権委員会は平成27年8月18日の第223回委員会で小保方博士の申し立てを受けて「NHK STAP細胞不正の深層」の放送内容について審理入りする事を決定しました。

 小保方博士の代理人である三木秀夫弁護士がフェイスブックで公表した内容によると「全体を通して申立人(小保方博士)らに対して断定的なトーンで実験の架空ねつ造を行っているかのような内容を放送した」事により、申し立てを行ったとの事。

 放送で人権侵害の被害を被った本人がBPO(放送倫理・番組向上機構)に申し立てをする期限が放送日から数えて1年以内と期限が決められている為に、7月10日に申し立てを行う事になったようです。

 木星はずっと放送された日からこの問題を追いかけてきました。
メディアと人権、報道と人権を考えるのをライフワークとしていたからです。
三木弁護士はフェイスブックで「人権侵害の限りを尽くした」とこの放送を非難しています。

 何が問題か。
この事件について、科学の事は解らなくても、「何か変だ」と考えている人に向けて解りやすく説明します。簡単に言うと、「ねつ造した事実で人を犯罪者に陥れようとした」事です。
NHKが?そんなバカな。
そうです。良心的な番組を物心ついた頃から慣れ親しんで来た人には俄に信じられないでしょう。

 ①この番組は「STAP細胞 不正の深層」と題して、その「不正な行為」が小保方博士本人のみが不正を行ったかのようにイメージ誘導した事。公平さや中立に欠ける「小保方博士への悪意が充満した内容」であったこと。

 ②小保方博士のメールや実験ノート等だけが暴露され、著作権やプライバシーが侵害された事。
これらは小保方博士へのマイナスイメージを流布させる為の小道具として用意された。

 ③一転して永く小保方博士と共同実験し、STAP細胞の論文共著者である若山照彦博士(山梨大学教授)は正義のヒーローとして描かれなんらの疑義も受けていない事。

 ④この放送時には解っていた若山研究室の解析の誤り(若山博士が渡したマウスと違う細胞が小保方博士から戻って来た)←これは『解析ミス』で若山研究室に存在していた細胞だった。を、訂正せずに
「小保方博士から違う細胞が戻って来た。小保方博士によってすり替えられたマウスだ」とイメージさせる放送内容にした事。(だいたいマウスがすり替えられていたらどんな実験結果になるの?)

 ⑤STAP細胞のデータを解析した理研の遠藤高帆博士が若山博士に「STAP細胞はアクロシンのプロモータです!」と小芝居していましたが、この時にSTAP細胞の構成はアクロシンGFPだと解っていた。しかし、それとは無関係の李博士が作製した「Oct-4」「マウスの種類B6」のES細胞を盗んで若山博士に作製させていた、と誤認させるインタビュー内容やイメージ画像を流した事。

 どうでしょうか。①は視聴者を誘導するタイトルとして不適切ですし、「不正=小保方博士」とする番組構成の上でのタイトルなので、視聴者は「小保方博士が不正した」と信じ込んでしまうでしょう。
内容はどうあれ、NHKスペシャルが事実をねつ造するなんて想定外でしょうから。

 ②は小保方博士の私的なメールを公開、実験ノートも本人の許可無く公開。
しかも番組で指摘する「小保方博士の不正」にはなんら関連性のないもので、小保方博士へのハラスメント目的の何物でもありません。

 ③は④(若山博士側の解析ミス)とともに考えると、若山研究室の擁護目的でこの番組が作られたと推測出来ます。そうです。徹底的に若山博士シロ、小保方博士クロありきの番組だったのです。

 ⑤は「アクロシン?解らない・・・」と感じてしまう人も多いでしょう。
解りやすく説明すると、番組放送時、STAP細胞を解析した博士が示した分析結果の細胞とは全く無関係の細胞を、さも小保方博士が若山研の引越の時に盗んで実験をねつ造していたかのように放送したのです。(若山研の引越の時はSTAP実験が終わっていた)

 【簡単なまとめ】NHKは「小保方博士が不正した」事にしたい為のイメージビデオを作った。
実験には使用されていないES細胞を小保方博士が盗んでSTAP実験に使っていたかのようなイメージ誘導した。です。


 これは放送不正などと言うレベルではないでしょう。
”放送犯罪”です。この放送を苦に笹井博士は自殺したと言われている。
殺人番組であると言えるでしょう。(小保方博士がショックで自殺しても可笑しくなかった)

 この番組は私たちの税金で作られています。
貴重な逸材の博士を死に追いやり、無実の罪を小保方博士に着せようとしたこの犯罪的な番組を皆さん黙って見過ごすのでしょうか。

 ある日突然身に覚えの無い罪を犯した事になっている。
それをNHKが放送する。インタビューまで添えて。「ワタシハ、アノヒトガ、ヌスムノヲ ミマシタ」
これは来るべき密告社会の前触れかもしれないのです。

 これを黙認すると、そのうち誰かが放送ででっち上げの罪を着せられても当たり前になってしまう。
それを認めてしまう事になりますが、皆さんはそれで宜しいんでしょうか。

 報道が人を犯罪者に仕立てる道具になってまうのを今止めなければなりません。