チカさんから経産省抗議で逮捕された三人が釈放の方向に向かっている、と速報が飛び込んで来ました。

 2015年5月28日午後9時ごろ、経産省の敷地に入り抗議をしていた「火炎瓶テツ」さん「園良太」さん、他Aさん、三名が逮捕されました。

 容疑は建造物侵入です。
経産省は車道、歩道、庁舎入り口の間に門扉と歩道を分ける敷地があり、そこに入り抗議をしていた為に警備員に注意され、警察に通報されました。
警察官約20名が到着、その場を現認。
いったんそこから離れ、経産省テントひろばにて警察官と三人が状況確認と説明を行っていたところ、警備員から被害届が出され、その場で逮捕となりました。

 現行犯逮捕ではなかった様子で10日間の勾留延長がつき、本日勾留理由開示請求裁判が行われました。三人に弁護士はついています。

 また一部インターネットで「園良太」さんが警官に抗議、暴行したとの噂が流れていますが、目撃証言によりますと、そのような行動を園さんは取っていない、と否定しました。

 今回は歩道側で抗議をしていたら何も問題が無かった訳で、敷地内に侵入、被害届では通常の逮捕となるのは致し方ないと思われます。
なんでも不当逮捕だ、弾圧だとする支援者の声には首を傾げます。

 とりわけ、三人の若者(でもないかも知れませんが)の人生、現在の経産省テントひろばの現状を考えると、軽挙妄動だと叱る声があって当たり前だと思います。

 ただし、誰かの所為だ、巻き込まれだとするのもおかしな話しで、彼らは20歳をとうに越えた成人です。子供のお使いではあるまいし、そんな幼稚な邪推をネットでまき散らすのも大人げない行動です。文句あるなら、映像なり画像なりを出してキチンと責任問題を検証すればよろしい。
証拠もなく、三人の証言もないのに、逮捕された三人のうちの誰かが争乱の首謀者だとして断罪するのは「不当」な行為ではないですか。

 誰かが暴れて逮捕なら、「公務執行妨害罪」も付く筈です。
 

 証言者による時間経過では

5月28日午後九時過ぎ、経産省の門扉前の敷地内に入り三人が抗議行動。

警備員が来て注意、抗議行動続行。

警備員が警察に通報。

警察官20名到着、現場を確認。

三人と警察官が「経産省テントひろば」に移動、ビデオで状況説明中、警備員から被害届が出され、その場で逮捕。

 の流れで、「厳重注意」で終わる所を「園良太」さんが暴れた為に他二名が巻き添えになった、というのは完全に誤報です。建造物侵入で被害届が出されたので、三人が経産省の敷地に入っていたら三人とも同容疑で逮捕です。


 それから、この騒動を見て、報道された名前をTwitteしたら、「名前を出すな」と言われました。
主催者が「逮捕者が完全黙秘しているので名前を出さないで欲しい」との事でしたが、日刊ゲンダイやサンケイがネットニュースで流し、Twittetでは「火炎瓶テツ」さんの実名まで暴かれる始末。

 黙ってる方がアンチに名前を使われてマイナス効果しか産まないでしょう。
報道に流れている事を言うな、書くなというのは「言論弾圧」「表現の自由の侵害」でしかなりません。

 「仲間を取り戻す」目的の為に、第三者を弾圧してる訳です。
今回、私はこの救援会関係者から「仲間かどうか」「我々の味方かどうか解らない」「利益になる事を書いてくれるかどうか解らない」などと言われました。

 裁判所の歩道に集まった逮捕者の救援者に傍聴券が外れた為に、あまりの傍聴券を融通して貰えないか、と聞いた時に言われました。
これは彼らが普段から糾弾している「差別」「弾圧」ではないですか?

 長い間「園良太」さんを応援し、彼の活動、警察からの弾圧に対して多くの市民に理解を得られるよう記事を書いて来ましたが、ほとほと愛想が尽きました。

 「もうかかわり合いになりたくない」というのが正直な気持ちです。
私は「園良太」さんに認めるべき罪は認め、反省し、市民運動のリーダーとして成長して貰いたいと思っています。しかし、このような意味の無い逮捕の繰り返しでは多くの人の気持ちが離れて行きます。どれだけ理解を願ってもその気持ちに砂がかけられるような味気ない思いをします。
お金やエネルギーの無駄使いである、とさえ思います。
逮捕されたら、勾留されたら、税金のお世話になるのです。

 今回、釈放されるという事で「仲間が取り戻せた!」と喜ぶ人達は「世間の皆様、情熱が過ぎてお騒がせしました、二度とこんな事のないように、諌めてより良い市民運動出来るよう頑張ります。」
くらい言わないと、無言で冷たい目で去って行く人が多く出るような気がします。

 とにかく、もう私はこの件に関して二度と記事を書く事はないでしょう。
「仲間か仲間でないか」「味方か味方でないか」と言われたからです。
私は何の仲間か何の味方かと言われても解らないし、知り得た事件の事実・真相を解りやすく広め、報道がなく誤解される部分は正したい、とするのみで、「都合の悪い事は書くな」と言論弾圧するような組織とは関わりをごめん被りたいからです。

 そこに民主的活動、政治的活動は存在せず、自分たちの都合の良い事実だけを広めて欲しいという権力者・独裁者と同じ匂いを感じるからです。

 
 それに何の理解の広がりも合意形成から産まれる集合知も見いだせないからです。

 関連ブログ 「さようなら、三年間の日々よ」




追記 この後、三人は釈放されました。