木星通信 @irakusa

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タグ:若山照彦

 今回は木星通信で度々登場する「試料提携契約書」(MTA)について説明します。
これの理解があると、これから書く記事の内容が解りやすいと思います。
科学的知識は不要です。

 試料提携契約書(MTA)は研究室が他の研究機関に引っ越す時、研究所内で作製された実験成果物のどれとどれを持って行くか、双方で受け渡しの確認をする契約書です。

 たとえば、理研から他の大学へ研究室が引っ越す時、理研に残すもの、大学へ持って行く物を研究室主管の博士と理研と大学の受け入れ責任者が契約書を確認し、三者で捺印し、譲渡の契約が完成します。捺印日は受け入れの日にちではなく、契約が交わされ、譲渡の権利が誰にあるか決定した日になります。

 原則、研究所の研究室で作られた試料(実験成果物)はその研究所に権利があり、移管するときは研究室と研究所が譲渡の取り決めをする事になっています。
それが試料移管手続き書(MTA)です。

  このMTAが何故、小保方晴子博士の『ES細胞窃盗疑惑』に関連するかと言えば、『FRIDAY』やNHK、そして最近の報道『小保方氏から黒いメール』によると「留学生李氏作製のES細胞」は移転先の新居、山梨大学へ持って行くはずのもの、としており、それならMTAが存在するはずですが、木星通信が理研から取り寄せたMTAの原本複写を確認したところ、「留学生李氏作製ES細胞(2011年7月8日&30日作製)」は記載がなく、移管提携の手続きがとられていない事が解りました。

 また再三お知らせしたように、
若山研究室から「ES細胞盗難紛失届け」は理研CDB、山梨大学ともに出されておらず、紛失した細胞を捜索した形跡がありませんでした。
「STAP細胞」実験期間中に他の研究室に盗難事件があったかも、理研に訪ねましたが、そのような事例がなく、当該の書類開示請求も文書不存在でした。


小保方氏から黒いメール』より引用。

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 この記事ですが、小保方さんは引越を手伝っていない事が解りました。
ドサクサに紛れて盗む事は中々難しいのではないか、と思いますが、下段では「彼女の試料も若山研究室から回収されていた」となっています。
その時点で、「李氏ES細胞が紛失したどうか」が解ったんじゃないですか?
小保方さんの試料が動いていた事が解るくらいですから、78本もの試料がその時消えたら総量から見て気がつくでしょう。

 なにより、MTAに記載がないのですから「持って行く指示を出していた」と、「引越後に盗難に気がついた」は矛盾します。

 MTA手続きの時に李ES細胞が無い事に気がつく筈ですし、引越後に盗難にきがついたのなら、MTAは完了して、契約書に李ES細胞が記載されてなくてはなりません。

そして、引越前にも後にも「盗難届けは出ていない」事実をもってして、木星通信は小保方氏が「ES細胞を譲渡された」とする証言の方に信憑性を感じます。


 
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 木星通信が山梨大学に情報公開請求していた返信が来ました。 
請求内容は「山梨大学に若山研究室が創設されてからの遺伝子情報の盗難・紛失届け書類の開示」です。
結果は「文書不存在」でした。

 また、先に請求していた理研広報部への情報公開請求でも、「若山研究室が創設されてから平成27年までの盗難・紛失届け書類の開示」 としましたが、結果は文書不存在でした。

 これによって、山梨大学の若山研究室と旧理研CDBに書類上の盗難紛失届けは存在せず、公に双方の研究機関に盗難紛失事件は起きてない事が確認されました。



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 噂が真相を隠す_隠された真相の中に犯人が潜んでいる_
度々お伝えしてきた「 STAP細胞事件簿」も情報が出尽くした感じですが、むむ、いや待てよ、結局何がどうなったかのか。

 STAP細胞ってなんだったの?
偽実験なら誰が何のために?
小保方さんが細胞バシバシ盗んで何したかったの?
共同実験者から細胞盗み続けるなんてバカじゃね?
そんなに必要なら小遣いから買えばいいんじゃね?

 そう、もやもやしている_そんなあたなに今回、木星通信は「報道検証」というジャンルに挑んで、情報を整理してみた。

 改めて、『小保方ES細胞窃盗の罪』について、誰が何を証言して、何を訴えてるのか_纏めてみた。
(読んでいてアホらしくなるかもしれませんが、報道リテラシーの訓練だと思って我慢して通読してみてください)時系列順にまとめました。

①疑惑の始まり_NHK 不正の深層から(2014年7月27日放送)NHKスペシャルでの若山研究室在籍だった留学生(後に上海からの留学生「李」氏と判明)の証言

②石川智久氏が小保方晴子さんを「ES細胞窃盗の容疑」で兵庫県警水上署に刑事告発

③週間新調が「若山博士に小保方さんから来たメール」を公開。
窃盗説裏付ける報道。

こんな流れでしょうが、窃盗疑惑の始まり、世論が注目したのはなんと言っても若山研究室「李」さんのNHKスペシャルでの証言でしょう。思い出してください。

【①留学生『李氏」の証言記録】NHKスペシャルでのインタビューに答えて。
小保方さんの冷蔵庫から出てきた ES細胞は「李」さんの解析中の細胞だった事への電話取材。

李「びっくりしました保存してあるのは全部ES細胞ですので」
李「なぜかこのSTAP細胞に関係あるところに見つかったのは本当にビックリしましたね」
李「直接わたしたことではない」
NHKのナレーション「解析中の物で引越しの時に(去年'13年)山梨大学に持っていくことに」


 これから「小保方さんがES細胞を盗んでそれで実験を捏造していたのだ!」との噂が拡散された。
そこに待ったをかけたのが理系のブロガー達。
引越しのバタバタの時ならSTAPの実験は既に終わっている!これから盗むアホはいない!
の大合唱が始まる。そう、時系列が合わないのだ。
木星通信もTwitterで「研究室が引っ越したら、共同実験できないのに、なんで盗むの?」と呟いた。


【②石川智久氏の刑事告発!証言記録】
写真週刊誌『FRIDAY』2/6号に掲載された「小保方晴子さんを窃盗で刑事告発する!』の、石川智久氏(元理研上級研究員)による訴えです。長いので一部割愛します。

石川「(小保方さんの冷蔵庫から見つかったES細胞は)若山研究室の中国人留学生、李さんが作って凍結しておいたものです。李さんは`12年にいったん中国(上海)に帰国していて、また日本に戻ってきて山梨大学で研究を続ける予定でしたがES細胞を紛失したことでそれを断念したそうです」

 うーん。NHKスペシャルの電話インタビューに答える李さん、やけに楽しそうでしたね。
とても「ワタシガアノトキ、リュウガクヲ アキラメタ サイボウガ!」みたいな衝撃は感じられませんでしたけども。ニヤニヤ調で。

石川「小保方さんは若山研究室から盗んだES細胞の一部を(割愛)自分が作ったSTAP幹細胞であるかのように偽装していたのでしょう」

 うーん。。。なんか変。
STAP幹細胞を樹立したのは全て若山博士ではなかったでしたっけ。
というかそうです。



石川「小保方さんは自分のフリーザーから見つかったものは全て自分の物だ、と認め、書面にもサインしていますが、すべての状況証拠が彼女がES細胞を盗んだと示しているんです」
 
 うーん。普通、盗んでいたら、「これはワタシ知りません」とかシラを切りますよねぇ。。。


【③若山証言「週刊新潮」2015年2月26日号】
小保方氏から黒いメール。

若山「昨年3月、私が最初にSTAP論文の撤回を呼びかけた時に小保方さんもきちんと謝罪していれば、これだけの大ごとにならずに済んだのかもしれません」

若山「彼女の研究を手伝ってほしいと言われ、4年前、理研を通さずに客員として迎え入れました。でも結局は捏造だったわけです。改革委員会からは“02年の高温超電導不正(米国)、そして05年のES細胞捏造(韓国)と並び、世界三大不正だ”と言われ、実際に世界中を巻き込んだ挙げ句、笹井(芳樹)先生の命まで奪うことになって……。小保方さんについては、今はあれこれ語りたくありません」

若山「ただ彼女が反省してくれれば、と。そう思い続けてきました」

 うーん。ここに来て、やっと山梨大学・若山照彦教授の証言が出てきましたね。
「ある理研関係者」や「若山研究室のメンバーによると」の、間接的でない証言がやっと登場しました。
しかし、この記事中でも間接証言が使われ、どこまでのソースが若山教授のものなのか、曖昧です。

 そうなんです。STAP細胞報道の特徴は証言者のソースが曖昧な事が多い、です。
石川氏の証言にしても、ES細胞が盗まれた期間は「`13年の1〜4月頃に盗んだとしか考えれない」と語っている、もソースが「ある理研関係者」になっており、本人の言質にならないような工夫がされています。非常に巧妙ですね。

 若山教授は「捏造だった」と STAP現象実験について語ってますが、が、「捏造」とは?
はて、誰が何をして「捏造」だったのでしょうか。
「捏造」の前に「小保方さんの」と名称が入れば文章として完結しますが、理研の公式発表では「ES細胞を故意に混入させたのは誰かは分からない」としていますが、若山教授が「小保方さんがES細胞を混入させて実験を捏造させた」と思うなら理研の調査委員会の調査の時にそういえばよろし。

 不正調査も終わって、時間がたったころにこんなメールの一部を暴露させるような(記事中ではご本人が暴露はしてないですけど、じゃ、ソースはどこから来たんでしょう)事してどうんなんでしょう。
この週刊新潮の「黒いメール」では若山教授は「小保方ES窃盗」を認めたような言質残してますが、仮に、もしこの窃盗説が成立しなければ、この「捏造」の本当の背景が浮かび上がってくるような気が木星通信はしていますがどうでしょうか。



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 2015年2/6日号の写真週刊誌『FRIDAY』において、元理研の上級研究者・石川智久氏が元理研ユニットリーダーの小保方晴子氏を「若山研究室からES細胞を窃盗の容疑」で兵庫県警水上署に刑事告発したと報じた。

 しかし、以前からこのブログで報じて来たように、小保方晴子氏が若山研究室の「ES細胞」を万能細胞に偽装して若山照彦氏(現・山梨大学教授)を騙し通して STAP細胞実験を成功させていた、とは到底考えられないし、その証拠も確認 できなかった。

 もう一度、文系の為に、分かりやすく「小保方晴子氏がES細胞を窃盗してない」事について説明してみよう。(科学的知識不要)

▪️実験はもう終わってるけど・・・

『FRIDAY』で理研関係者の証言として「 '13年の1月ー4月に盗んだとしか考えれない」とあり、その頃の犯行時期だとして記事中では「盗んだES細胞」で小保方氏は若山氏に「キメラマウス」を作らせていた。とあるが、'13年1月ー4月の間、キメラマウスは作られていないのだ。
この実験は既に'12年中に終わっている。
なので小保方氏は盗んでも使いようがないのだ。


▪️ES細胞じゃ、「万能性」は作れないよね。

 STAP細胞は培養することによって、初めて万能性を獲得する事はこのブログで何度もお知らせした。
ES細胞は増殖能力はあるが、胎盤などに分化する能力はない。
しかし、若山氏と小保方氏はマウスの胎児が胎盤まで全てSTAP細胞で作られた事をGFPの光で確認し、万能性細胞を発明した事で「感動で胸が震えました」
とテレビインタビューに語っている。
動画も写真も残っている。GFPとは( STAP細胞の遺伝子に緑に光るタンパク質を挿入したので、STAP細胞で作られた器官が緑に光る仕組み。しばらくすると、消えてしまう。)


▪️若山教授は前にES細胞を学生が「小保方さんに渡しました」って言うてたやん。

 そうなんです。動画は削除されましたが、私も確かに記者会見で若山氏がそう答えているのを聞きました。
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で、それじぁないの?と散々各方面から言われている訳なんですが。


 ▪️ES細胞の権威、若山教授が見分け付かないの?

 そうねぇ・・・だってSTAP細胞から解析されたES細胞はそもそも若山研究室で作られたものだった。それで騙されてキメラ作らされてました。

それもねぇ・・・どうよ? ええ? どう思いますぅ? 

ですし、謎の中国人「李」さんが盗まれた!とするES細胞はSTAP細胞で使われていたのとは別の種類。

▪️理研では窃盗・盗難事件があったの?

 私は理研CDB内でのTS細胞、ES細胞の紛失届けを情報公開請求しましたが、その事例がなく、「文書不存在」でした。


▪️Liって誰やねん?

 『 FRIDAY』によると、小保方氏が盗んだとされるES細胞の箱には持ち主の名前、「Li」と書かれていたと言う。

doraのブログ」によると、それは若山研究室に在籍した中国人のChong Liさんだろうと言うことだ。
この名前と若山氏の名前で検索すると面白い事が分かった。 若山氏、その夫人で研究者の若山清香、そして、Li氏。
この三人は仲良く2011年開催のARBS「ポスタープレゼンテーション」のミーティングに参加しているのだった。

 冷蔵庫の鍵の管理をしていたと言う清香夫人と共に、だ。
色々と想像出来るが、実験室の箱の中、密室のトリックなら、門外漢はお手上げである。

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驚くべき事実が解った。

若山照彦・山梨大学教授はSTAP細胞論文撤回後に、理研から山梨大学にSTAP細胞群を移管させ、その譲渡契約書に捺印していたのだ。

若山教授が「論文の画像に不正があった」と論文撤回を呼びかけたのが2014年の3月10日。
そして、理研の調査委員会がSTAP細胞論文について不正行為を認定したのが同4月1日。
 
若山照彦教授のSTAP細胞群の移管契約書はまさにその日に捺印されている。
平成26年4月1日(2014年4月1日)
これはどういう事だろうか。

改めて、STAP細胞の騒動の流れを確認してみた。

2014年1月28日STAP細胞の作成を記者会見で発表。
     1月30日「Nature」がSTAP細胞論文2報を掲載。

     2月13日論文使用画像が不自然と指摘され、理研が調査開始
     3月10日若山照彦教授が論文撤回を呼びかけ。

朝日新聞デジタルより、3月10日の若山教授の論文撤回コメント。
 『若山さんは10日、ネイチャーの画像がSTAP細胞由来ではなかったとすると「様々な細胞に変化したという証拠がないことになる。研究の根幹が揺らいでいるのと同じだ」と指摘。理研の共著者らに撤回を呼びかけたことを明らかにした』

4月1日、STAP細胞の実験成果の移転手続き契約書が締結、若山教授が捺印。


移管契約書には理研、山梨大学、若山教授三名の捺印が確認できる。
研究の根幹が揺らいだとしながらも、STAP細胞研究成果物の移転手続き書に若山照彦教授はどんな思いでその成果を確かめ、どんな顔で捺印したのだろうか。
この契約書を見て、改めて、若山照彦教授に真相の全てを語って貰いたいと強く願ったのは私だけではないだろう。


 
CCF201wakayama


こちらは別紙でそえられたSTAP細胞実験成果物の移転契約書(移管書とも言う)

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若山照彦・山梨大学教授はこの成果物書を確認の上、捺印しているのだ。
(一部年表にタイプミスあり)


参考文献

科学月刊誌 『化学』2014年8月号 出版社(株)化学同人




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