2015年9月24日、マスコミ各社が大々的に報じたアメリカのハーバード大学で再現実験を行い、133回全て失敗したとの報道について、検証してみたいと思います。

 まず、取り下げられて科学的には存在しなくなった論文の検証実験が行われた事に驚きです。
論文が取り下げられたという事は、「科学的な存在を証明しない」という事なので、この再現実験は科学者として「存在しない事の証明の実験」を行った事になります。

 科学とは研究における新発明の事実と証拠の積み重ねでありその証明が論文です。 
既に取り下げられ、科学的には0になった論文のプトコルで再現実験するというのは異常な事態です。
再現実験したという事はそれが存在する前提で実験するからです。

 さらに、STAP細胞実験は二人の博士によってパートが別れています。
細胞に酸浴ストレスを与え生き残った細胞をSTAP細胞と呼び、それを培養した物がSTAP幹細胞です。
また万能性をもたらすFI幹細胞もSTAP細胞から作ります。

 細胞に酸浴ストレスを与え、生き残る細胞を探すのが小保方博士のパート。
STAP幹細胞を作り、FI幹細胞を作り、キメラマウスを作るのが若山博士のパート。

 今回の再現実験はどこまでのパートを示した物なのでしょうか。
最終的なキメラマウスまでが作れなかったのなら、小保方博士、若山博士双方の実験不正を疑うべきですが、今回の報道は小保方博士のみに実験不正の疑義がかけれており、不当な物を感じます。

 またSTAP細胞を解析したら『FES1』という大田浩博士が樹立したES細胞であったという論文の記載は桂報告書となんら変わる事なく、それは科学的事実として証明されました。

 それならば、『NHK STAP細胞 不正の深層』番組内で小保方博士があたかも李博士のES細胞を盗んだかのように放送したのは悪質な印象操作であった事がこの論文投稿で証明されます。
「李博士のES細胞はOct-4-GFPのntES細胞」「大田浩博士のES細胞はAcr/GAC-GFP」
作成者も細胞の性質も全く違います。

この論文投稿によってNHKの悪質な印象操作番組が証明されました。
写真週刊誌『FRIDAY』の石川智久氏の告発も同様です。


 また先に木星がお伝えしているように、若山博士の論文撤回理由のひとつ、129/Svのマウスで実験していたのに試料を解析したら中身が129B6F1だった、マウスか細胞がすり替えられていた、の論拠は崩れました。

 木星の検証では129/Svで実験はしておらず、若山研にて129/Svで作製されたとする「AC129-1と2」は129B6マウスで作られたと理研の報告書にあり、最初から試料129/Svの中身は129B6F1であるという結論に達しております。

  木星はこのハーバード大学の再現実験失敗報道は後々にSTAP細胞事件の真相が暴露されるエビデンスになるとして興味深く見守っています。

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