石川智久さんの告発状が兵庫県警に受理されました。
被疑者不詳という事で、兵庫県警はこれから若山研究室に在籍していた研究者を対象にして捜査を進めて行く事になると思います。

 当初、フライデーで「小保方晴子さんを窃盗で刑事告発する!」と主張していた石川智久さんですが、若山研究室から「窃盗された」とするものは「李(
Chong Li)博士の作製したES細胞」でそれが小保方さんの研究室の冷凍庫から出て来たとし、その写真を掲載。さらにある理研の関係者の証言として「引越のドタバタの時に盗まれたとしか思えない」と窃盗時期まで指摘しました。

 木星通信ではこの「李博士の作製細胞」について、調査を進めました。
いつ作製され、どのような特徴を持つ細胞で、引越予定だったのか。

 ①小保方博士のフリーザーの中には「BOX-1」と「BOX-2」が入っていた。
 ②入っていた細胞には『ntES BOX Li』と書かれてあった。
 ③ 作製日は2011年7月8日と30日に作られたもの。
 ④作成者は中国人の研究者李博士で、作って凍結しておいたものだ。 
(フライデー2/6号より)

 この報道と、理研の公式調査結果報告から、李ES細胞のGFPとマウスの種類を特定する事が出来ます。
STAP細胞論文に関する調査結果について(2014年12月26日)
から、3P目のhttp://www3.riken.jp/stap/j/c13document5.pdf 
の表を見てみましょう。
理研で調査されたSTAP関連細胞で2011年7月頃に作られた『ntES細胞(核移植細胞nuclear transfer Embryonic stem cells)』はこれしかありません。

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 つまり、「『李ntES細胞 』は挿入遺伝子リポーターは「GFP」が「Oct-4」で、マウスはB6という種類である」という事が解りました。

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 この調査報告書にある「培養皿ごと手渡された」細胞でもあるようです。
箱ごとあった李博士の細胞は、一部は小保方博士に手渡しされたGOF-ESであるのは間違いない事実です。


 そして若山研究室の山梨大学への試料移管手続き書(MTA)には李博士作製のntES細胞の記載はなく、引越手続きはされていない細胞だった事も解りました。

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   そして、窃盗時期を「ある理研の関係者」の証言として「2013年の1〜4月頃(若山研引越時)」としていますが、何度も木星がお伝えしてるように、STAPの最初の実験成功は2011年の
11月25日。それから2012年にかけて沢山作られています。図は理研と山梨大学、若山照彦博士が交わした試料移管提携契約書(MTA)から。

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 ですので、フライデーの記事では「2013年に盗んだ細胞で2011~12年に若山さんにキメラを作らせた」事になり、時系列が合わず、小保方博士のアリバイが成立します。


 
 以上、木星通信の調査結果報告でした。