また小保方バッシングのネットニュースが飛び込んで来ました。
冒頭から記事というより「小保方批判」のくくりで記事が作られていて本当にNHKのクオリティによるものかと驚かされる。

__小保方元研究員の刑事告訴については見送ることを決めたという。
STAP細胞の研究不正によって理研が被った損害をこれ以上具体的に確定できないこと、そして小保方元研究員がES細胞を混入させたという証拠がないというのが理由だ。__
NHKの『 小保方証言』STAP問題の深層_(2015年3月24日) より引用終わり。

 ようするに「小保方博士が刑事告訴されない事」についてなにか私見があるようなのだ。
ちょっと待って欲しい。理研は「小保方氏の刑事告訴を検討する」とは言ってない。

__「
小保方氏が対象になる場合、小保方氏以外も含める場合、被疑者不詳で告訴する場合などが考えられ、罪としては、例えばES細胞の窃盗罪や偽計業務妨害罪などを含めて検討しているという。」__
ザ・ページ」より引用。

 理研は「ES細胞の混入だとしても、研究室は誰も出入り自由であり、その人物は特定出来ない」と公式に発表している。
しかしこの藤原記者の記事では小保方博士のみを容疑者のように扱っている。
 いつからNHKは捜査権限を持つようになったのか。
私はこの藤原記者の顔に見覚えがある。
「NHK STAP細胞 不正の深層」で留学生にインタビューしていた記者だ。
あの報道で「小保方細胞窃盗説」に火がついて小保方バッシングが加熱した。

 あの「STAP細胞 不正の深層」では横浜理研の上級研究員、遠藤高帆博士が「STAP細胞をデータ解析したらアクロシンのプライマーが出ました!」と小芝居をしていましたが、あの時、NHK取材班と藤原記者は「STAPはアクロシンの性質を持ったES細胞」と解っていた訳だ。

 しかし、同じ番組内で「小保方博士は留学生(留学生は李氏と判明)のES細胞を盗んでSTAP細胞を作っていた」かと思わせるイメージ映像を連発。
結局、李氏の作っていた細胞は「GOF-ES(Oct-4-GFP)」でSTAPに使われていた細胞ではなかった。
この時、藤原記者は李のインタビューで細胞の性質を聞いていたはずだ。
でなければ、小保方冷凍庫にあった細胞を同一と認定出来ない。

 つまり李氏ES細胞はアクロシンのプライマー(アクロシンGFP)の物ではないと知っていたにも関わらず、それを盗んで実験していたと、小保方博士に罪を着せようとした番組を作った事になる。
これは報道ではなく、私的宣伝だ。
税金で作られる国営放送が政治目的のプロパガンバを国民に行った事になる。
日本の放送史に残る大問題だと思う。

 今回の藤原記者の記事はこの捏造報道の批判を交わす為の煙幕なのかも知れない。
『小保方証言』STAP問題の深層も李氏インタビューの時と同じく、前後の文脈の取捨選択がどのように行われたか、疑問が多く、実験の真相究明とはほど遠い個人バッシングの為に取材源が使われたようだ。またも国税が私的な目的に使われた訳だ。

 理研のSTAP実験の疑惑解明は幕引きしたが、市民によるNHKの捏造報道の追求はこれから始まる。




 
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