2015年10月5日報道によると、アメリカのアトランタで行われているTPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉の閣僚会議で甘利TPP担当大臣は日本時間の5日未明に記者会見を開き、TPPは大筋合意で参加するとの意向を明きからにしました。

  TPPが導入されると関税が撤廃され(砂糖などは交渉中)安い米・麦・肉・乳製品が輸入可能になります。農政省の試算によれば、TPP交渉参加国に対する関税がすべて撤廃された場合、日本の農林水産物の生産額は約3兆円減少すると言われています。(NHK NEWS WEB 今さら聞けない TPP

 広大な農地を持つアメリカか農作物・乳製品が輸入されると日本の畜産農家は壊滅的打撃を受ける事が予想されます。

 日本の農家・畜産家が潰れればそのまま日本の自給率も下がり、食文化の維持が難しくなります。
日本の農業ひいては米文化に支えられた伝統文化も危機に陥る訳ですが、木星はずっとこうなるだろうと考えていました。なぜなら担当大臣が甘利氏だからです。

 甘利氏は自民党で原子力政策を所管する経産省大臣を三期務め、2011年3月に大事故を起こした原発の安全管理において、重大な責任を負っていると思いますが甘利氏はご自分が経産大臣だったことはお忘れのように原発事故対策に関してはノーコメントを貫いています。

 私は2012年の8月に甘利氏が原告になったいわゆる「原発スラップ裁判を傍聴に行き」甘利氏が記者に向かって「日本なんかどうなっても良い!」と暴言を吐いたと言う証言を聞きました。

 この裁判は甘利氏が2011年6月18日に放送されたテレビ東京の報道番組「週刊ニュース新書」で経産大臣だった時に大津波による原発施設の安全機能喪失における危機管理等を問われていた事に対して、今どう思っているか、との取材を受けた際に「国会答弁は2分間官僚にレクチャーを受けるだけだ」「これは私を陥れるための取材だ」 などと恫喝とも思えるような対応をして、しまいには記者に向かって「日本なんかどうなったって良いんだ、俺の知ったこっちゃない!」と啖呵を切り、席を立ち、その空席になった椅子を撮影して「取材は中断・・・」とナレーションした事が甘利氏が取材から逃げたかのように放送したとして、テレビ東京と取材記者を名誉毀損で訴えたというのがあらましです。

 損害賠償金額は請求額1100万余り、それに対して裁判所は甘利氏の訴えを認め、330万円の支払をテレビ東京に命じました。 
さらに甘利氏はそれを不服として高裁に提訴するとの意向を表明していましたが、これは流石に断念しました。

 木星はあの裁判での証言を聞いてから若手自民党議員がメディアに対して恫喝発言する度に「さもありなん」と驚かなくなりました。経産大臣を三期務めた大物議員がインタビューが気に入らないだけでテレビ局を提訴し330万円をせしめている訳ですから、それを見て「自分たちに気に食わない事をしたマスコミを懲らしめても良いんだ」という習慣を学習しているのでしょう。だからマスコミを恫喝して何が悪いのか解らないのです。

 このTPP交渉もアメリカの言いなりになって終わるのだろうと予測していました。
「国会答弁は2分間官僚にレクチャーされた事を答えるだけ」のお飾り大臣だったと自ら暴露し、それを恥とも思わない。原子力政策を司る経産省の最高責任者だったという自覚もない。
なにより「日本も終わりだ」「日本なんてどうなっても良い!」など、とても国民の信託を受けた政治家とは思えない無責任発言をする人の交渉結果なんて目に見えていました。

 甘利明氏がテレビ東京を提訴 
 
 記者からの反論①
 記者からの反論②
 記者からの反論③